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初めての矢選びとステップアップ

道具について

春からアーチェリーを始めた方のなかには、そろそろ自分の矢を持ちたいとお考えの方もいらっしゃるころかと思います。
また、「矢を新調したいけど、どんなものを選んだらいいか分からない……」とお悩みの方もいらしゃるのではないでしょうか。

今回の記事は、

①アルミ? カーボン? 何が違うの?
②初めてならアルミ矢がオススメ!
③アルミニウムアローの選びかた
④カーボンアローの選びかた

の流れで解説していきます。

これから矢の購入を考えている方や、ステップアップに悩んでいる方は参考にしてみてください!

①アルミ? カーボン? 何が違うの?

アーチェリーの矢は主としてアルミニウム素材で作られる「アルミニウムアロー」(以下、アルミ矢)と、カーボンを重ねて作られる「カーボンアロー」(以下、カーボン矢)があります

アルミ矢は古くからアーチェリー用として使用されている矢で、衝撃や曲げに対して丈夫なのが特徴です。反面、矢が重くなりやすくスピードが出ないため、長距離を飛ばすにはそれだけ強い弓が必要になります。


アルミ矢で的を狙う中西絢哉選手

カーボン矢はアルミ矢と比べて軽いため、軽い力でも速く遠くへ矢を飛ばすことができます
しかし多くのアルミ矢と比較して高価であるほか、曲げや衝撃に弱いため、扱いに注意が必要です。


カーボン矢の状態をチェックする西川晴貴選手

②初めてならアルミ矢がオススメ!

各メーカーは、選手が自分に合った矢を選べるよう、選択の目安となる「アローチャート」を用意しています。

当然ですが、選手によって一人一人弓を引いたときの強さも違えば、腕の長さも違います。原則として、使用者の弓のパワーが強いほど、引っ張る矢の長さが長いほど、硬い矢が必要になります。
発射された矢は蛇行しながら的へ向かって飛んでいくのですが、強い弓で柔らかすぎる矢を射ってしまうと、矢が大きくしなりすぎて、まっすぐに飛びません。

反対に、弱い弓で硬すぎる矢を射った際にも、矢はまっすぐに飛んでいきません。
その結果、的中位置がバラバラになり、高得点を出すことが難しくなります。そのため、一人一人に合った矢を選ぶことが大切なのです。

使用者がフルドローしたときの弓の強さを「実質ポンド(ボウウェイト)」と呼び、その際に引っ張っている矢の長さを「アローレングス(矢尺)」と呼びます
アローレングスは、ノックの溝から、フルドロー時に矢がレストに接触した点より1インチ的側までの長さを言います。

実質ポンドとアローレングスの2つをもとに、アローチャートから適切な硬さ(=スパイン)を選ぶのが基本です。

しかし、初めての矢を買う際には、まだシューティングフォームや弓の強さ(ポンド数)が定まっていないケースが多くあります。
そこでプロショップや指導者は、矢尺が伸びる、またはポンドが上がることを見越して長め・硬めの矢を勧めることがあります。

アルミシャフトは同じスパインであってもポンドや長さの許容範囲が広いので、知識のある指導者の方やプロショップでの購入なら問題は起こりづらいです。

一方、カーボンシャフトはポンドや長さの変化に対する許容範囲が狭く、チューニングが大きく狂ってしまうことがあります。

ただ、極端にポンドが低いジュニア選手やビギナーの方には、軽い力で飛ばすことのできるという理由から、柔らかいカーボン矢を選択することがあります。

スパインの選択や長さの計測については、プロショップに任せるのが最もおすすめです。
自分で矢の長さを測る際には、EASTONアローインジケーターを使うと便利です。


③アルミニウムアローの選びかた


「レベルアップを目指したい。いずれは大会への参加も……」そんな方には、競技用モデルとしてロングセラーを誇るXX75プラチナムプラスがおすすめです。
1本1本の精度に優れ、コストパフォーマンスの高いアルミ矢です。

クラブや体験会用の備品などには、より安価なXX75ジャズも良い選択肢になります。

Dynasty では、お得なアローセットをご用意しています。
専属のスタッフがお客様ご指定のスパイン、長さに合わせて丁寧に作成します。新潟店ではポンドや矢尺の計測も可能です。

④カーボンアローの選びかた

EASTON AVANCE SPORT(アバンセスポーツ)


EASTON AVANCE(アバンセ)



コストパフォーマンスに優れたオールカーボンシャフトです。
ベーシックなアバンセスポーツシャフトと、より精度を高めたアバンセシャフトがラインナップされています。

カーボン矢はアルミ矢と比べ、ベイン(羽根)やノックなどのパーツを複数の選択肢の中から選ぶことができます。

ベインは大きく分けて、硬さがあり丈夫なソフトベイン(ゴム羽根)と、薄く軽量なフィルムベインの2種類があります。

矢を変えたばかりの方や、きっちりとしたチューニングが難しい場合、弓具の扱いに不安があるなら、丈夫なソフトベインがおすすめです。


弓のポンドや矢尺が決まり、的中も安定しているならフィルムベインがおすすめ。
重量が軽いことで矢速を確保でき、またカール形状のため修正力にも優れています。
特に低ポンドである程度の長い距離を射つなら、オールカーボンシャフトとフィルムベインの組み合わせがおすすめです。


ノックは定番のEASTON Gノックや豊富なカラー展開が魅力のBeiter A/C/E インサートノックといったダイレクトインサートタイプのほか、ピンアダプターと組み合わせて使用できるピンノックも選択することができます。

もっともポピュラーなGノックは軽量で安価なこともあり、扱いやすいです。一方、アルミ製のピンアダプターを装着するピンノックは保護力が高く、矢どうしが接触した際にシャフト壊れにくいというメリットがあります。


Dynastyではオンラインストアでの販売のほか、実店舗での展示・販売もおこなっております。

ご自身の弓をお持ちいただいてのご相談や、商品についてより詳しいご案内もできますので、ぜひお気軽にご来店ください!
Dynasty公式YouTubeチャンネル「Unitube」でも詳しく解説してますよ!

\動画全編はこちら!/

この記事を書いた人


Dynasty編集部
アーチェリーに関するお役立ちコラムなど色々投稿していきます☆