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DynastyOfficial「QuantumとMZSの比較」大貫渉

       
アーチェリー記事

クォンタムとMZS 大貫渉 オフィシャルブログ

こんにちは!大貫渉です。
今回は、Dynasty Archeryの最上位スタビライザー“Quantum Stabilizer”とSHIBUYA Archeryの最上位スタビライザー“MZS Stabilizer”についてお話ししたいと思います。

どこかで「スタビライザーはただの棒」、「付いていればなんでも一緒」と言う意見を聞いたことがありますが、僕はそうとは思いません。

” 大貫渉 ”的 スタビライザーとは

弓具の安定性を高め、シューティングの感覚を気持ちよくしエイミングのしやすさまで影響するとても重要な道具

初心者のうちは道具の良し悪しの判断が出来ないためその考えもあると思いますが、練習をたくさんこなしたり、より精度を求めた時には必要な道具になります。
そこで、今回はそのスタビライザーについて”忖度なし”に感想を書いていこうと思います。

今回比較をするにあたって使用した道具のスペックは以下の通りです。

実質ポンド 45ポンド
長さ センター 28インチ サイド 12インチ エクステンダー 4インチ
重さ センター 6オンス サイド 5オンス

 

Quantum Stabilizer – Dynasty Archery –

クォンタムスタビライザー
大前提として最初はコンパウンド用に開発されたスタビライザーのため、ある程度のポンド、ウェイト量が必要です。

そのため、中〜上級者向けのスタビライザーになります。
感覚としては射った後に残る振動はほぼなく、キレの良さを感じました。
スタビライザー全体に重さがあるのでドローイング時の安定感、エイミングのしやすさは抜群でした。
また、スタビライザーそのもので振動を吸収している感が強く、手元に残る振動も全て吸収してくれました。

ただ筋力があり、自分の弓を十分に扱える選手には良いものですが
スタビライザーの重さに不安がある選手にはオススメできません。
自分の弓をしっかりとコントロールできる選手にとっては最高のスタビライザーです。

\ 開発秘話はこちらの動画をCHECK /

MZS Stabilizer – SHIBUYA ARCHERY –

MZS Stabiliserは、スタビライザーそのものが軽い割に硬さはしっかりあるので
低ポンドから高ポンドまで幅広い人が扱いやすいスタビライザーです。
こちらも、射った後の振動に関してはかなり静かで、手元に振動が残るなどはほぼありません。
飛び出す感じは少々弱いですが、ウェイトバランスを変更すれば解決できる範囲です。

最近は重いハンドルが増えてきているので、ハンドルの重さに対してスタビライザーそのものが軽いので
高ポンドの人はVバーを少し重いものを使用するなどした方がいいと思います。
Quantum Stabilizerとは異なり、軽く扱いやすいため多くの方に合うスタビライザーだと思います。

QunatumとMZSを比較して

自分の感覚では、Quantum Stabilizerの方が合っていました。エイミングがしやすいです。
また、ウェイト量がセンタースタビライザーに6オンス付けているのでその影響もあるかと思います。
女子選手や、ポンドの高くない選手でセンター3オンス、サイド1オンスなどの場合は MZS Stabilizerの方がいいと思います。

今までは感覚やセッティングでオススメを話してきましたが、スタビライザー選びに大切なのは”値段”もあると思います。

Quantum Stabilizerは一式 約19万円、MZS Stabilizerは一式 約8万6000円です。
金銭面に余裕があり、体力に不安がない方にはQuantum Stabilizerをオススメします。
ですが、金銭面に不安がある場合には、もう少しリーズナブルなスタビライザーと矢などの消耗品の組み合わせにするなど、無理してQuantum Stabilizerを購入しなくてもいいのではないかと僕は考えます。

最後に

僕は、“道具に正解はない”と思っています。
高いからいい、安いからダメという訳でもないと思います。
皆様にはぜひ、自分に合った道具選びをしてほしいです。

今回は自分が所持している2つの製品の比較でしたが、
スタビライザーに限らず試して欲しい製品や気になっている製品がありましたら是非コメントで教えてください!
皆様の道具選びの助けになればと思います!

次回は MZS StanilizerとENIGMA Stabilizerを比較してみようと思います!お楽しみに!

\ オススメのスタビライザーはこちら! /


この記事を書いた人


大貫渉

株式会社サガミ所属。2021年日本ナショナルチームメンバー。神奈川県出身。立教大学卒。経験者の父の影響で小学校5年生より競技を始め、中学3年生のとき全日ユース室内準優勝を果たす。高校生のとき全国高校選抜4位。立教大進学後、全日本選手権2位。サガミ所属後、ワールドゲームズ銅メダル獲得。2017年ワールドゲームズで日本人として初のメダル獲得を成し遂げると、翌年イタリア・コルチナでおこなわれた世界フィールド選手権にて日本人史上初の優勝を果たす。フィールドアーチェリー世界最強として国内外のメディアから大きな注目を浴び、その人柄やトーク術から現在でもテレビ番組出演も多数。2021年時点でナショナルチームへは5年連続メンバー入りを果たしており、今後に最も期待のかかるトップアーチャーのひとり。恵まれた体躯と柔和な笑顔からついたイメージキャラクターは「くまのプーさん」。