こんにちは!大貫渉です。
今回はこれから始まる試合シーズンに向けて誰しもが考えることになる、緊張とプレッシャーについて私なりの考え方をお伝えできたらなと思います!
全く緊張しないトップ選手はいない
まず初めに緊張についての考え方です。
緊張は必ず全員するものだと考えます。初めて試合に出る選手、所属チームのトップの選手、日本トップレベルの選手、世界トップレベルの選手など、レベルに分けて考えたとしても緊張を一切しない選手はいないです。
ここで重要なのは緊張をすることが良いことなのか、悪いことなのかです。
結論から言えば、“適度な緊張が最も良いパフォーマンスを発揮できる”です。
みなさん、ゾーンに入るという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
リラックスし過ぎず、緊張し過ぎず、緊張と集中がちょうど良いバランスで試合に臨めていて初めてゾーンに入ることができます。
私はどちらかというと緊張し過ぎてしまうタイプなので、体が硬くなり過ぎたり、力が入り過ぎたりしてしまいやすいです。緊張し過ぎている状態で試合を最後までやり切ってしまった場合良いスコアが出ることはないです。どうすれば緊張し過ぎずに済むのか私なりの考え方を説明します。
緊張している自分を受け入れる
それは1試合12エンドある中で、
最初の1エンド目は緊張しても良い、残り11エンドをいつもの自分らしさでプレーすれば良い
と言い聞かせるということです。
なぜかというと、1エンド目から完璧にやろうとするから余計に緊張してしまうので、緊張している自分を受け入れ、割り切ることによって残りの11エンドを良い状態でプレーするためです。
1エンドでは時間が足りないという方は最初の2エンドを緊張しても良いということにしましょう。
それでも10エンドはいい状態でプレーできます。
全て完璧にこなすことができればベストが出るかもしれないですが、完璧を求めすぎるのは逆効果になりますので、良い意味で最初の緊張は諦めましょう!
アーチェリーをしているのは自分自身
次にプレッシャーについての考え方です。
緊張はするもの、プレッシャーは感じるものです。
プレッシャーは身体に影響があるというよりは精神的に負担がかかってる状態だと考えます。
自分自身の問題よりも周りからの影響によって負担がかかっている可能性があります。
先程緊張はしても良いと書きましたが、プレッシャーは感じない方が良いというのが私の考えです。
プレッシャーは周りからの影響によって感じるものなので、試合中にプレッシャーを感じてうまくいかなかった場合1人で解決するのは難しいからです。
プレッシャーを感じやすい人に共通することは周りの人のことを考えすぎている可能性があります。
また、周りからの期待に答えようとし過ぎている可能性があります。
周りからの期待は高くなりがちです。
アーチェリーをしているのは自分、試合に出場して矢を射っているのも自分、自分がやりたくてやっているんだと自分自身としっかりと対話し、考え方をしっかりとすることによって改善できる可能性が高くなります。
個人スポーツだけど一人じゃない
ただ勘違いしていけないのは、自分1人だけでやっていけばいいというわけではないということです。
1人で出来ることは限られています。
沢山の人が自分の周りにいて、協力してくれる人がいるからこそ今の自分がいます。
感謝の気持ちをしっかりと持ちつつ自分の意思で決めていく必要があるということです。
私は心理学を学んだわけではないので、今回書いたことは自分自身の考え方です。正しいとは限りません。
一つの考え方として読んでくださった皆様の力になればと思います!
アーチェリーはメンタルスポーツと言われる繊細なスポーツです!悩みを抱えてる人はたくさんいます!
自分1人だけで悩むことはせず、仲間を頼っていい状態で楽しいアーチェリーをしていきましょう!
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株式会社サガミ所属。2021年日本ナショナルチームメンバー。神奈川県出身。立教大学卒。経験者の父の影響で小学校5年生より競技を始め、中学3年生のとき全日ユース室内準優勝を果たす。高校生のとき全国高校選抜4位。立教大進学後、全日本選手権2位。サガミ所属後、ワールドゲームズ銅メダル獲得。2017年ワールドゲームズで日本人として初のメダル獲得を成し遂げると、翌年イタリア・コルチナでおこなわれた世界フィールド選手権にて日本人史上初の優勝を果たす。フィールドアーチェリー世界最強として国内外のメディアから大きな注目を浴び、その人柄やトーク術から現在でもテレビ番組出演も多数。2021年時点でナショナルチームへは5年連続メンバー入りを果たしており、今後に最も期待のかかるトップアーチャーのひとり。恵まれた体躯と柔和な笑顔からついたイメージキャラクターは「くまのプーさん」。