こんにちは!大貫渉です。
今回はENIGMA Stabilizerの使用感などをメインに伝えつつ、MZS Stabilizerとの比較をしていきたいと思います。
\ 前回のQuantumとMZSの比較はこちら /
ENIGMA Stabilizerについて
ENIGMA Stabilizerの第一印象は、
“軽い!細い!かっこいい!”
値段も最近のスタビライザーの中では比較的手頃なセンター、サイド、エクステンダー合わせて5万5000円!
上位モデルの中では比較的手に入りやすいといった物になります。
ENIGMAは高ポンドで使っても音は静か
前回と同じくスペックは以下のようにしています。
実質ポンド | 45ポンド | ||
長さ | センター 28インチ | サイド 12インチ | エクステンダー 4インチ |
重さ | センター 6オンス | サイド 5オンス |
実射した打感は、、、、
ちょっと振動するかなという印象を受けました。
結論から言えばENIGMAを使用するにしてはポンドが高い、ウェイトの量が多いので振動してしまったのだと思います。ただ振動はしてしまいますが音は静かでした。
センター5オンス、サイド4オンスに変更して打ってみるとかなり振動は減り、これなら打っていてもいいかなという感覚にはなりました。センターのウェイトが6オンスの時はディスクで、5オンスの時は通常の形の物を使用したのでその影響も少しあるかも知れません。
ENIGMAは柔らかめのスタビライザーで、本体がとても軽いため自分好みの調整がしやすいスタビライザーになっています。
45ポンド以上を使用している選手には硬さもそうですが、本体が軽いためVバーを重い物にしたり、ウェイト量を増やしたりしないといけないかもしれません。
軽いからダメというわけではなく、高ポンドの人が弓のバランスを考えた時には少し軽いという結果です。
中ポンドにはドンピシャ
一緒に練習している方で、38ポンドくらいでENIGMAスタビライザーを使用している方の弓の音を聞いてみるとかなり静かで、振動している様子はあまりありませんでした。打ち感を聞いてみても手元に残る感じはあまりないとのことだったので、40ポンド以下の方にはドンピシャと言えるスタビライザーだと思います。
MZS Stabilizerと比較して
重さ | ENIGMA < MZS | ENIGMAの方が”軽い” |
硬さ | ENIGMA < MZS | ENIGMAの方が”柔らかい” |
扱いやすさ | ENIGMA > MZS | ENIGMAの方が”扱いやすい” |
センター28インチ同士で比較すると、ENIGMAは”110g”、MZSは”132g”となっています。どちらも市販のスタビライザーの中では軽量ですが、力に不安がある方はより軽いものを選んだ方がいいです。
わかりやすくいうと、39ポンド以下の場合はENIGMA、40ポンド以上の場合はMZSというくらいの認識でいいと思います。
ポンドが上がれば上がるほど自然にウェイト量は増えていきますし、硬さも必要になっていくので高ポンドになればなるほどMZSの方が打ち感が良くなります。
矢尺が短い方や、ウェイトをあまり積まない人にとってはENIGMAがコスパよし、性能よしのスタビライザーになること間違いなしです。
今回で3種類のスタビライザーを打ち比べて見ましたが、性能的にはどれもいい出来です。
重量と硬さの関係が1番打ち手側に影響するので、スタビライザーで悩んでいる方は今回と前回の記事を参考にして選んで頂ければと思います。
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株式会社サガミ所属。2021年日本ナショナルチームメンバー。神奈川県出身。立教大学卒。経験者の父の影響で小学校5年生より競技を始め、中学3年生のとき全日ユース室内準優勝を果たす。高校生のとき全国高校選抜4位。立教大進学後、全日本選手権2位。サガミ所属後、ワールドゲームズ銅メダル獲得。2017年ワールドゲームズで日本人として初のメダル獲得を成し遂げると、翌年イタリア・コルチナでおこなわれた世界フィールド選手権にて日本人史上初の優勝を果たす。フィールドアーチェリー世界最強として国内外のメディアから大きな注目を浴び、その人柄やトーク術から現在でもテレビ番組出演も多数。2021年時点でナショナルチームへは5年連続メンバー入りを果たしており、今後に最も期待のかかるトップアーチャーのひとり。恵まれた体躯と柔和な笑顔からついたイメージキャラクターは「くまのプーさん」。