こんにちは。Dynasty Premier Playerの佐々木淳二です。
暑すぎる日々が続いていますが皆さんお元気でしょうか?
試合で熱中症にならないように水分と塩分の補給を忘れないでくださいね!
今日はコンパウンドでスコアを上げるために、実際に私が試したこと、気をつけていたことを4つ紹介したいと思います。
もちろん、これが全ての人にとっての正解ではありませんが参考にしてもらえれば幸いです!
01弓のセッティングを変えない
練習や試合で当たらなくなってくるとセッティングを変えたくなりますよね。
ですが、当たらなくなってくるのは99%人間側のエラーでフォームに問題があります。
「自分のフォームが固まってきて、より弓を扱いやすくするためにセッティングを変える」
というポジティブな変更は良いと思うのですが、
「点数が出ないから弓をいじる」という考えでセッティングを変えると訳がわからなくなってしまうケースがほとんどです。
少なくとも、今のセッティングは練習の中で「これだと射ちやすくてある程度当たる」と判断して決めたセッティングのはずです。
弓をいじりたくなる気持ちはわかりますが、ここはグッと我慢して一度決めたセッティングを貫きましょう。
少なくとも数ヶ月、できれば1シーズンは変えずに練習したいものです。
02変えるときは少しずつ
セッティングを変更するとき、1回の練習で色々なところを変えてしまうことが良くあります。
自分に合う完璧な設定を求めるあまり、何箇所にも手をつけてしまう気持ちはよく分かるのですが基本は「少しずつ」です。
例えばスタビライザーの角度は1度動かすだけでも感覚が全く変わりますし、ウエイトも1オンス足すだけで感じる重さが全然違うはずです。
(私の場合、スタビライザーは0.5度ずつ動かして調整しています)
一気に色々なところを変えてしまったり、大幅に動かしてしまうと当たらなくなった時に原因がわからなくなって戻れなくなります。
「変える箇所は1箇所、変更幅も少しずつ」です!
03チューニングを定期的にチェックする
自分の弓のチューニングを最後にチェックしたのをいつか覚えていますか?
コンパウンドのストリング・ケーブルは射っていると少しずつ伸びていきますので、放っておくと引き尺が伸びたり、カムタイミングがずれたり、ポンドが落ちたりと色々な悪影響が出てきます。
少しずつチューニングが狂っていくと、自分では変化に気づかずに弓に合わせてフォームがどんどん変わっていってしまうので注意が必要です。
(例えば引き尺が伸びて、アンカー位置がわずかに前後してもなかなか気づけません)
「最近なぜか当たらない…」と悩んでいる人は弓に合わせてフォームが変わってしまっている可能性が高いのでチューニングをチェックしましょう。
せめて月に一回は確認することをお勧めします。
自分でチューニングできない人はショップに確認してもらいましょう!
04道具を持ちすぎない
コンパウンドは特に「道具沼」にハマりやすいスポーツです。
予算が許す限りいろんなリリーサーや弓やロッドを試したくなるものです。
(中には生活費を削ってコンパウンドに注ぎ込む猛者もいるとかいないとか…)
例えば、リリーサーを変えるとそれだけで引き尺が変わるのでフォームに影響を与えます。
ロッドの重さや長さが変われば当然ウエイトのバランスも変わります。
このように、道具を変えることは射ち方に大きな影響を与えるので、特にフォームの固まっていない初心者が頻繁に道具を変えることはおすすめしません。
色々な道具を持ちすぎると、当然選択肢が増えて迷いが生まれます。
人によって道具の「合う合わない」があることはもちろん否定しませんが、
道具を変えたからといって劇的に点数が上がることもほとんどありません。
「この道具以外選択肢がない」くらいがちょうどいい、というのが私の考えです。
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自分で書いていて「結構地味だな…なんか普通だな…」と思ったのですが、
実際はこんなもので特別な秘訣はなかったりします。
セッティングを変えない
変えるときは少しずつ
チューニングをちゃんと見る
道具は最低限
地味ではありますがこれが上達への近道だと思います!
それではまたお会いしましょう!
\ 世界で活躍する神の棒 /
佐々木 淳二
現日本チャンピオンで日本記録保持者(50mラウンド707点)。北海道出身。地元・札幌でコンパウンドを始め、活動拠点を東京に移したのち50mラウンド700点アップ、複数回のトーナメント日本記録タイ記録、インドアホワイトバッジ取得と、名実ともに日本を代表するトップ選手のひとりとなる。2020年に全日本ターゲット選手権で初優勝を飾ると翌2021年に連覇を果たした。2021年10月の記録会にて、これまで6年間破られなかった50mラウンド日本記録704点を一気に3点更新する707点を記録、日本中に大きな衝撃を与えた。
Dynastyではアートディレクターとしてデザイン監修も務め、サマーシュートキービジュアルほか、ポップで明快かつ個性的なデザインで業界内外の信頼を集めている。
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