CLOSE

Online Store

DynastyOfficialBlog「自然環境への対策」大貫渉

       
アーチェリー記事

こんにちは、大貫渉です。

アーチェリーは春夏秋は屋外で試合が行われ、冬はインドア競技として室内で試合が行われることが多いです。
その中で暑い日もあれば寒い日もあるし、雨の中射たなければ行けないこともあります。今回はそれらに対する私の対策をお伝えできればと思います。

暑い時

年々暑くなっている日本の夏ですが、何も対策しなければ熱中症になる可能性が格段に上がります。また道具も金属なので暑さに対して強いものとは言えないので注意が必要です。

大貫渉流 暑さ対策

  • 帽子を被る
  • 矢取りの時に日傘を使う
  • 水分を毎エンド摂る
  • 日陰で休憩
  • 日陰で待機をする
  • 弓は直射日光の当たらない位置に置く

直射日光は身体への負担が大きいので長袖を着用したり、アームカバーを使用すると体力の温存に繋がります。

また最近では、おでこにバンダナやタオルを巻き、汗が垂れてこないようにする選手が増えてきています。

近畿大学 藤井望選手

試しに私もやりましたが汗が目に入ることもないですし、汗をあまり気にしなくなったのでオススメです!

寒い時

服を着込んでしまうとシューティングに影響が出てしまう可能性があるので、外から暖をとることが必要になります。

大貫渉流 寒さ対策

  • カイロを身体に貼る
  • ポケットにカイロを入れておく
  • 手袋を使用する
  • 矢取り、休憩の時に防寒具を着用する

アーチェリーにとって寒さ対策は必須です。
特に指先が冷え切ってしまうと取り掛けの感覚が鈍くなりリリースに悪影響が出てしまいます。
最近はマグマと言われるカイロが熱くて非常に便利です。
冷え切った手は直ぐには温かくなりませんので常に温めておくようにしましょう

雨の時

屋外で行う競技のため雨とは向き合わないといけません
準備がしっかりできていると晴れている日と変わらないプレーができるようになります
また、雨に弱い製品は沢山ありますので、それらの注意点もお伝えします。

大貫渉流 雨の日対策(身体編)

  • 帽子を被る
  • 傘を使用する
  • 薄い雨具をユニフォームの下に着用する
  • 濡れない靴(トレッキングシューズ、ゴルフシューズ、シューズカバー)を使用する
  • タオルを多めに用意する
  • 着替えを余分に準備する

大貫渉流 雨の日対策(道具編)

  • タブをできるだけ濡らさない
  • グリップテープを巻く
  • 弓は雨に濡れない位置に置いておく
  • 事前に弦ワックスを使用する(普段から使用して馴染ませる)
  • 射つ前にリムについている水を弾く
  • スコアシート濡らさないようにする(ジップロックやビニール袋の活用)
  • スコープの接眼部分に水が溜まらないようにする

雨は多くの選手が苦戦する環境だと思います。雨の影響で弦が濡れてしまって矢がいつもより下にグルーピングしてしまったり、タブが濡れてしまって指に力が入りやすくなってしまったり、グリップが滑りやすくなったりします。
経験に勝るものはないので、雨の試合をたくさん経験し準備ができたことは継続し、不足していたものは補って次の試合に繋げるようにしましょう。

雨の試合の後は道具の手入れが必須です。
タブは濡れた状態でミンクオイルを塗り自然乾燥させます。ベタつくこともあるのでその時は一緒にベビーパウダーをすり込みます。
プランジャーは分解して綿棒などを使用し内側の水滴を全て拭き取ります

その他の道具もケースから全て出して水滴を拭き取り1日室内に置き乾燥させることをお勧めします。
この作業を怠ると弓の音がうるさくなったり、精度が落ちてしまったりします。
2日間続けての試合で1日目が雨の場合の手入れは何かが変わってしまうのでは…と不安になってしまう方もいると思いますが、手入れした状態での練習をしていつでも万全に試合に臨めるようにしましょう

\ ぬっきーおすすめアイテム /


この記事を書いた人


大貫渉

株式会社サガミ所属。2021年日本ナショナルチームメンバー。神奈川県出身。立教大学卒。経験者の父の影響で小学校5年生より競技を始め、中学3年生のとき全日ユース室内準優勝を果たす。高校生のとき全国高校選抜4位。立教大進学後、全日本選手権2位。サガミ所属後、ワールドゲームズ銅メダル獲得。2017年ワールドゲームズで日本人として初のメダル獲得を成し遂げると、翌年イタリア・コルチナでおこなわれた世界フィールド選手権にて日本人史上初の優勝を果たす。フィールドアーチェリー世界最強として国内外のメディアから大きな注目を浴び、その人柄やトーク術から現在でもテレビ番組出演も多数。2021年時点でナショナルチームへは5年連続メンバー入りを果たしており、今後に最も期待のかかるトップアーチャーのひとり。恵まれた体躯と柔和な笑顔からついたイメージキャラクターは「くまのプーさん」。