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DynastyOfficialBLOG 「試合の臨み方」菊地香緒里

       
アーチェリー記事

こんにちは!菊地香緖里です。

今回は、点数を仕上げて万全の状態からの「試合の臨み方」についてのお話です。

試合へ臨むにあたって、私が当日どのように過ごしていたのかをご紹介したいと思います!

試合当日は特に変わった事をする訳ではなく、ほぼほぼ毎日の生活と変わらない内容で過ごしていました。
ただし、試合のスケジュールによっては普段より早く起きたり、食事の時間や内容が少しだけ変わったりする部分があります。

試合当日の過ごし方

  • 1起床
    寝坊しないようにアラームを掛けて起きます。
    大体朝食の1時間前には起きて身支度を行います。
    冬場など、身体が冷えていると感じる時は、筋肉を温めるために軽くシャワーを浴びる事も取り入れていました!
  • 2朝食
    バランスを意識しつつ、消化の良いものを食べます。
    満腹になると後で眠くなるので、腹八分目までにしておくのがポイントです。
  • 3移動
    チームメイトと話して気持ちを和らげたり、「今日はこんな風に射ちたいな~」というイメージを悶々と考えていたり前向きになれる音楽を聞いていたりします。
  • 4会場へ到着
    会場に着いたら準備をします。
    準備をしつつ、会場全体を見渡して風が吹いた時の指標になるような木や旗を見つけたり、風の吹き方、回り方などを確認しておきます。
    (多分、私は無意識に確認していますが、試合に入る前の落ち着いた状態で見つけておくとプラクティスの時から判断材料として役立ちます。)

    後は試合のタイムスケジュールを再確認しておいたり、身支度を整えておきます。
    また、会場の状況、天候、体調を見ながらその日の目標点を決めます

  • 5ウォーミングアップ
    いつも通りに準備運動から入ります。
    肩周りから足腰まで全身を軽く動かし、身体をほぐします。
    準備運動が終わったら、近射ができる場合は2~3エンド行射をして身体をほぐし、温めます。
    同時にフォームや調子を確かめて、試合中に意識をするポイントを再確認しておきます。
  • 6午前の競技
    近射で確かめたポイントを意識しながら競技に臨みます。
    お昼が近づいてきて途中でお腹が空いてきたな~と思ったら、射ち終わった合間でゼリーやチョコなどの補食を少しだけ摂る事もあります。
  • 7昼食
    やっと昼食です!
    お腹が空いているとしっかりと食べてしまいそうになりますが、朝食同様に満腹になると眠くなってしまうので程々にしておきます。
    午後の競技が始まるまでに、再度意識をするポイントを確認します。
  •     

  • 8午後の競技
    午前中同様に、射型のポイントを意識しながら競技に臨みます。
    最後の1射を射ち切るまで諦めないように頑張ります!!
  • 9試合終了後
    試合が終わったら、目標点や意識したポイントが出来ていたかどうかの振り返りや、良かった事、気付きを忘れないうちにすぐノートに書き留めます。
    ここでの気付きは、次の試合に繋がる改善の材料となるので、必ず忘れずに記録します。

    その後、片付けをしたり、クールダウンのストレッチをしたりします。
    アイシングができる場合は疲労した筋肉を冷やします(時間がない場合は帰ってから早めに冷やします。)

大体、以上のような流れで試合に臨んでいました。
特に変わった事をしている訳ではありませんが、食事の摂り方は普段と違って少しだけ意識をしていました。

アーチェリーは矢を放つための体力面だけでなく、風や雨の計算や点数の計算、対戦の駆け引きなど、頭を使う場面が多くあります

私は、競技に入った場面に合わせて頭を働かせる事が出来るよう、当日の細かい体調調整は食事や生活の動きで整えていました

私は試合は会場に着いてからではなく、朝起きた瞬間から試合が始まっていると思う事が多かったです。

試合の日の朝に起きて、“身体が軽くて元気”“良い目覚め”だと思えると、その日の天候に関わらず、何故か良い結果に繋がりそうな気がします。

実際に自己ベストが出たりする日は、起きた時から「なんか今日はいける気がする」と思うことが多かったです!

逆に、起きた瞬間に身体が重かったり、会場についても頭がボーッとしていたりする時はイマイチな結果の事が多かったように感じます…。

試合の朝を気持ちよく迎える為には、やはり前回のブログでお伝えさせていただいた“3つの準備”を整えておく事や、普段から規則正しい生活や食事を心がけておくことが大切です。

DynastyOfficialBLOG 「点数の仕上げ方」菊地香緒里

試合当日だけ特別に生活を変更すると、かえって負担になり、うまく調子が整わない人もいるかもしれません
普段から決まった時間に起きる事や、食事の選び方・食べ方を少しだけ意識して過ごす事で、試合になってからでも意識しなくとも自然とそれが出来るようになっていきます。

試合の臨み方は人それぞれかと思うので、自分に合った臨み方を見つけて貰えたらいいなと思います。
どうやって試合に臨めばいいのか悩んでいる方は、是非参考にしてみてくださいね!

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この記事を書いた人


菊地香緒里

プロフィール画像提供:株式会社レオ・プランニング

旧姓:川中。2012ロンドンオリンピック銅メダリスト。70mラウンド元日本記録保持者。
鳥取県出身。近畿大学卒。米子南高校入学とともにアーチェリーを始める。高校生のころ、インターハイ団体と国体で優勝。近畿大学進学後、ロンドンオリンピックで日本女子史上初のメダル獲得を果たす。
卒業後は株式会社ミキハウスに所属し、世界室内で団体優勝、リオデジャネイロオリンピック出場、アジア選手権団体3位、全日本選手権優勝等。退社後はジュニア選手の指導や運営スタッフとして等、競技の普及や発展に尽力している。