今回はENIGUMAについて
元日本代表・愛知産業大学コーチの小笠原さんにお話ししていただきました!
こんにちは!愛知産業大学コーチをやっている小笠原琢磨です!
これからブログを書いていきますのでよろしくお願いします!
みなさんスタビライザーをどんな理由で選んでいますか??
Dynastyの出しているスタビライザーのなかで一番有名なのはクォンタムですね。
しかし私がおすすめするのはエニグマスタビライザーです!
もちろんクォンタムが素晴らしいのは言うまでもなく
エニグマとクォンタムどちらの性能がいいかといわれたら、誰が射ってもクォンタムというでしょう。
ですが、エニグマの良いところはなんといっても軽いところです!
私は道具による点数の変化は選手時代右でも左でもあまりなかったので
道具選びの重要性というのをあまり考えないで選手をしていました。
しかし現在は大学の専任コーチや弓ラボ(大人のアーチェリー教室)など
指導者を約10年やっているため道具選びの大切さをとても痛感しています。
高校生にしても大人の選手にしても身長が小さい選手や身体が細く筋力があまりない選手
そこまで多くの練習量をこなせてない選手が
トップ選手と同じ重量、同じセッティングで射つことは身体的に大変なことが多いです。
トップ選手に憧れて同じ弓を使いたい!セッティングを同じにしたい!
という気持ちはとても分かりますし、自分自身も真似したことが何度もあります。
しかし自分の現状に合っているかどうかというのはしっかり考えなくてはいけません。
まず大前提として軽いほうが絶対にいい!と言っているわけではなく
重い弓がダメと言っているわけでもありません。
私自身ディスクウエイトを全部で24オンスほど積んでいたので
非常に重い弓で射っていました。重い弓の方が弓の挙動も落ち着きます。
筋力がついてフォームがしっかりしてきたら自分の扱える範囲で重くしていく
というのがおすすめです。
今までも軽いロッドのスタビライザーはいろんな会社からいくつも出ていましたが
エニグマほど軽い上に固くて飛び出しが良く、さらにコスパまで良いスタビは無かったです。
中学生もパラの選手も、誰もが使いやすくハイパフォーマンスの素晴らしいロッドです。
ディスクウエイトは4枚くらいであればほとんど揺れることはないですし
ポンドも45ポンドくらいまでなら全く問題なく使えます。
最近ではクォンタムやACS-ELなど本当に素晴らしいロッドがあります。
しかし始めたばかりの子や、女子選手、中学生には重たいかもしれないですね。
もちろん細くてもパワーのある選手もいますが
私が指導をしてきた経験上ほとんどの選手が重たい道具を使ってしまっているなと感じます。
大事なのは射形であり
そこを上手くできるようになると余分な力がぬけて弓をコントロールできるようになります。
そうなると重い弓でも扱えるようになってきますが、フォームができてない等
最初の段階ができていないまま重い道具を使ってしまうと問題が生じます。
肩が下げられなくなってしまう、状態が上がってしまうという癖がつきやすいのです。
重さで肩を下げるというは大体の場合間違いで
自分のキャパよりも重いものを持って手を伸ばしたら肩はそれを支えようとして上がります。
引きとのバランスだと言う人もいますが、そんな簡単な話ではないですよね。
トップクラスの選手ですら現状の弓より少し重くなるだけで無理と言う人もいるくらい
押手側の重さというのは身体に負担がかかります。
そしてある程度いいハンドルになると重量があるものが多いですね。
CXTのように軽いものもあるが最近の主流となっているWINのETA-DXやATF-X
HOYTではエクシードやXD、どれも1250gを超えています!
そういった場合、スタビライザーを軽くすることでかなり楽になります。
また、Dynastyから出ているポルカVバーを組み合わせることによって
更に軽くなり扱いやすくなるのです。